手術が終わった

シタギヤクローブ 時計

全身麻酔から目覚めた瞬間、海に溺れているところを誰かに引き出されたような感覚だった。
いくら息を吸い込んでも呼吸が苦しくて喉も痛い。
そして気が付いたら見慣れない場所にいる。
ストレッチャーか何かで運ばれているところで目が覚めたのだと思う。

あ、終わったんだな。

見慣れない場所を通り、いつもの病室に戻されると母、姉、夫が待っていた。

後で聞いたけどこの日、彼らは手術の説明を受けた時「私から取り出されたがん細胞」を見せてもらったらしい。夫には「本当に悪そうなもの」に見えたらしく、そんなものが身体から離れた事に安心したと言っていた。

私は麻酔の影響で寝たり起きたりを繰り返し、そして長い夜を迎えた。

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