◆10ヵ月+6時間半の気持ちをぶつける!再建初診!③
夢とロマンを詰め込んだプランB。
これには3回の手術に加えて保険適用外の手術を1回必要とする。
1:エキスパンダーを入れる手術→通院でお水を入れて少しづつ膨らませる
2:エキスパンダーを抜き、お尻の脂肪を移植する手術
3:健康な方の胸に脂肪注入する手術(保険適用外)
4:乳輪乳頭を作る手術
張りのある胸を目指すなら移植する脂肪はお尻が良いらしい。みなさん、ぜひつまんでみてほしい。個人差はあるかもしれないけれど、腹、内もも、お尻をつまみ比べると…なるほど、お尻の脂肪が一番厚みがある!
(「ベテラン下着フィッティングスタッフは、乳房再建した人の胸を触ると、どこの脂肪を移植したか分かるらしい」と言う話を聞いてビックリしたものだけど、恐らくその違いは脂肪の厚みや張りからくるんだろうな)
「質問はある?」
「3↑の脂肪注入についてですけど、脂肪注入だけで乳房再建はできないんですか?」
「サイズによるけど、あまり現実的じゃないね」
「注入する脂肪をとる場所は、お腹とか足とかどこでも良いのですか?」
「どこでもできるよ」
「じゃあ、ひょっとしてお腹や足の痩身効果も狙える感じですか?」
「いえ。採るのは再建に必要な量だけ、目的は再建であって痩身じゃない。それにもし再発・転移があって再建が必要になった場合のためにドナーを確保しておく意味もあってね。ごめんね」
なるほど(無料でシェイクを追加できず!)
ついでにインプラントのことについても。
「確かに、お子さんが小さいうちは入院が短い方が簡単で良いかもしれない。でもいつか自家組織で再建したいって考えているのなら、今するのも構わないんじゃないかな。あなた次第だけど」
なるほど。
6時間半も待つはずだ。先生は説明が丁寧だし、質問もしやすいし、すでに診察は40分を越えていた。
次は3月の予約を入れ、終了。
この先生はこれまで会った誰よりも医師っぽくない。どちらかと言うとデザイナー?芸術家?出来上がりをイメージしながら作品を作りを考えているような感じで、遅くまで残業(手当があるのか知らないけれど)しているにも関わらず何だか楽しそうな感じでした。
さて、外は真っ暗。フロアの全ての科シャッターを下ろしていて、会計課まで閉まっていて、救急棟へ行って会計をする事に。美人事務員さんが微笑んで見送ってくれる。迷いながら救急棟へ行くと、そこはいかにも救急棟らしく、警察官が事情聴取をしていたり、心配そうな顔をした方が廊下をうろうろ歩いていたり殺伐としていた。そこで疲れきった私が会計を待つ。が、結果から言うと会計は終わらなかった。何か最初のチェックが間違えていたらしく「今日はできません、ごめんね」と言われる。受付での研修中らしき女性が思い出された。
帰宅したら22:30。途中で搾乳したものの、さすがに丸1日授乳しないと健康な方の胸は張ってカチカチで本当に痛い。すぐにでも授乳を必要としていたが、子煩悩な夫は見事に2人の娘達の寝かしつけに成功していた。
世の多くの女性たちはこんな時、2つの乳房がカチカチになるのだから痛みも搾乳もさぞ大変な事だろう。
インプラントで再建したら硬さはこんな感じだろうか…?
再建を夢見る36歳、妄想しながら夜がふけてゆく。
さて、再建への気持ちをまとめて、次は桜の咲く頃に再診である。