◆乳房再建手術⑥「乳首」の再建
これまで乳房再建手術の色々をお伝えしてきましたが、今日は乳首の再建について。
ちなみに、我々乳がんサバイバーで再建について話す時はあまり乳首とは言いません。
なぜならば、乳首とは「乳輪」「乳頭」から成り立っていて、それぞれ再建方法が複数あるからです。
「乳頭は移植で乳輪はタトゥー」とか「立ち上げとタトゥー」とかそんな会話が飛び交います。
オシャレなカフェであろうがレストランであろうが、話が盛り上がれば自然と声も大きくなり、近くのお客様を驚かせた事もあるかもしれません。
乳がんに罹患して間もなく5年。
自慢じゃありませんが、多くの人が生涯を通じて声に出す「乳輪・乳頭」の総数をすでに3倍は上回っているでしょう。
乳房に膨らみがあれば外見は分かりませんが、温泉、スポーツクラブの入浴施設、ゴルフの後のシャワーなど気になる時があるかもしれません。「乳輪・乳頭はどっちでも良いと思っていたけど、できたらやっぱり嬉しくなった」なんて声も聞きました。
一般的な再建方法はこんな感じかと思います。
乳頭
・健側からの移植(健康な方の乳頭を神経とともに移植)
・局所皮弁(再建した側の皮膚を立ち上げて作る)
乳輪
・皮膚移植(鼠径部…足の付け根の色素沈着したところから移植)
・タトゥー(保険適応外)
それぞれメリット・デメリットがあり、手術には身体的にも経済的にも負担がありますし、よ~く考えて選択してゆきたいところです。
ちなみに、手術しなくても、必要な時にだけ接着剤でつける「つけ乳首」もあります。
乳輪の色、乳頭の色、形状、サイズによりセミオーダーでかなりリアルに作ってくれるところもあります。
実物を手に取ってみたことがありますが、とっても精巧でアメージングです。
私は6月にエキスパンダーを入れる手術を受けるわけですが、完成は少々先です。
再建の技術は日進月歩、そしてその時々の気持ちに正直にしっかり悩んで選択してゆきたいと思います。
2018年6月エキスパンダー挿入手術
↓
2020年 乳房再建手術
↓
するならこの後に乳輪・乳頭再建
乳がん治療後、ホットフラッシュの悩みに「サラッと肌着!」試着できます✧