◆新しいおっぱいづくり⑨引っ張って抜いちゃいますね
それから数時間後に主治医は来た。
そして笑顔で「引っ張って抜いちゃいますね」と言われた。
屈強な男性医師が本気でひっぱても抜けぬカブ・・ではなくドレーンを女性の主治医がその細腕で抜こうというのか?
私は深呼吸してこれから来るであろう強い痛みに備えた、、、!!
のだが、ドレーンは何の痛みもなくするりと抜けた。
そしてなぜか気まずい雰囲気になった。
…ともかく、ドレーンが抜けたら次の日に退院だ。
退院の日、長女と夫は自宅から1時間半かけて迎えにきてくれた。痛み止めは必要なくなったとは言え、術後の傷は痛い。家に帰れるのは嬉しいけれど、元気有り余る娘たちとの過ごし方を私は少々心配をしていた。
そんな心配をよそに3歳の長女は意外と冷静だった。「マミーおっぱい痛いんだよね?どっちが痛いの」と聞いてくれ「右が痛いんだよ」と伝えると繋いでいた私の右手を離し、左手をつないで歩いてくれた。
帰宅して早速右胸を披露すると、長女は「マミーのおっぱい、パンみたい!」と言って笑った。
0歳の次女はと言うと…私を見つけると目を見開き全力のハイハイでやってきた。この頃の次女は、丸めた布団でもソファでも「山があれば登りたい!」出っ張ったものがあるとボルダリングのホールドのように「掴んだり踏んづけたりしたい」そんな年ごろ。それが傷ついた母親であっても、作りたてのおっぱいであっても容赦はなく、帰宅早々悲鳴を上げることになった。
勢いと迫力のある次女(0)
それにしてもたった1週間しか離れていなかったのに、長女は思いやりの気持ちを言葉や行動に表せるようになっていてびっくりした。本当はワガママを言ったり、抱っこしてほしいはずなのに。次女は力強くたくましく、うれしい気持ちを素直に表現できるようになっていた。いつの間にこんな事が出来るようになったんだっけ?
早く元気になってこの子達をいっぱい抱っこしたいと思う。
新しいおっぱいつくりの話を読んでくださりありがとうございました
退院後の事も随時記載してゆこうと思います!
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